「夜来たる」は、アイザック・アシモフ先生のベスト短篇だと言われています。
この作品は、アシモフ先生が作家として2年半のキャリアを積んでいた21歳の頃、
アスタウンディング・サイエンス・フィクション誌の編集長と、以下の詩について議論をしたことがきっかけとなって書かれました。
~もし星が千年に一度、一夜のみ輝くとするならば、人々はいかにして神を信じ、崇拝し、幾世代にもわたって神の都の記憶を保ち続ければよいのだろうか。by エマーソン~
「文明の崩壊する理由」についてのアシモフ先生の想いも読みとることができますよ。
立場を変えて、登場人物たちが、ああでもないこうでもないと語っていますので、要チェックです。
「夜来たる」は、何度読んでも、色褪せません。
どうしてなのでしょうか?
たぶん、こういうことに起因するのではと思います。↓
・地球上では当たり前なことを、当たり前でない視点からとらえる・・・非日常のワクワク感。
・刻一刻と近づいてくる日没=文明の終わりかもしれない瞬間を待つ登場人物のどきどきする心情。
・夜とはこういうものだとわかっていて、予測しながら読むことができる楽しみ。
2049年のサイクルでやってくる壮麗な「夜」と「星々」の世界を、一緒にどきどきしながら待ち、体験しましょう。
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